チャレンジ・軽自動車名義変更

ネット上に「軽自動車の名義変更」のサイトはかなりあるんですけど、自分にはなんかわかりにくかった。 改めて考えると、「しなければならないこと」と「用意するもの」と「書かなければならない書類」というところがごちゃになってるんですよね。 だから、自分の場合としてそれを分けて名義変更にどう備え、何をすればよいのかまとめてみた。

なお、前提として「都道府県が違うところでの名義変更」の場合です。

わたしはというとY県で(Y県ナンバーの)自動車を買い、現住所のX県で名義変更をしました。所有している車は新しく入手した一台だけです。もし複数車を所有していれば、その名義変更する車は別にもっていかなくて大丈夫です(名義変更とナンバープレート取得に対象となる車は必要でないため)。

◆あらかじめ準備しておくもの。

「自分の」住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)。

自分の判子(シャチハタでなければよい)。

ドライバー(運転手ではなくて、工具、ナンバープレートを外すのにプラスドライバーを使う)。No.3と呼ばれる規格。

ベッセル(VESSEL) メガドラ貫通ドライバー プラス3×150 No.S-930

わたしは上記のものを買ったんですが、安定感があってよかった。ただ金属部分が長いかなぁ……

もうちょっとこだわりたい人はこれもおすすめ。

Wera(ヴェラ) 350SK プラスドライバー 3X150 008753

軍手。

◆売り手(中古車店)から必ず受け取らなければならないもの。

新しい車の車検証(原本)。

売り手(中古車店)の署名と判子がある「申請依頼書」。

◆名義変更のために行かなければならないところ

自分の住んでいる場所にある「軽自動車検査協会(全軽自協)」(陸運局ではない)。

軽自動車検査協会で行う手続き ざっくりいうと……

(1)「車検証の内容を変更」します。

(2)「今までつけていたナンバープレート」を返します。

(3)「新しいナンバープレート」を受け取ります。

(4)「軽自動車税」の転入と廃止を行います。

……という流れになります。

では、詳しく見ていきましょう。

まずはネットで自分の住所を担当している軽自動車検査協会を探します。そして受付時間が何時からかを調べます。だいたい午前9時から午後12時、1時間ほど休みがあって、午後1時から午後4時までだと思います。

始めて名義変更する人、遠方に軽自動車検査協会がある人などは「朝一番」に行きましょう。「午後でいいやー」とか思ってると思わぬことでトラブルが発生(書類の不足や不備)して、時間がずれ込むことがありますので、できるだけ早く行きましょう。

これはネットで知ったことですが、年度末は混むらしいです。避けたほうがよいでしょう。

さて、軽自動車検査協会の駐車場に対象となる車を滑り込ませました。早速施設に入って…… ではなくて、今までつけていたナンバープレートを外します。協会によっては脱着場(屋根付き)があるので、もし空いていればそこで行いましょう。もちろん協会に併設されている駐車場でも問題ありませんが、ほかの車両も出入りするのでその場合は注意しながら作業してください。

ここで準備したプラスドライバーをおもむろに取り出します。軽自動車には封緘はなく単にねじ止めされているだけなので、すぐとれるはずです。

ただ古い車両の場合、ねじが錆びていて最悪ナメてしまうこともあるので、できればそのような状況であれば自宅の駐車場でねじがすぐ緩むかあらかじめ確認したほうがよいでしょう。プラスドライバーで無理ならば10ミリのスパナでも取り外すことができます(その規格のねじであれば)。

こういうの。をこういうスパナで……

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完全、丸ねじだどどうすればいいんですかね。 さて取り外したナンバープレート。意外と汚いんですね。だからこの作業は軍手をして行います。そしてその軍手でナンバープレートの汚れを拭きます。

ある程度きれいになったナンバープレートと車検証、住民票の写し、自分の判子、申請依頼書を持って、ここで晴れて協会の建物に入れます。

手続きの窓口付近に人があまりいなければ、手っ取り早く誰でもいいので「名義変更したいのですが」と言いましょう。そうすればまずは「X番窓口に行ってください」と親切に教えてもらえます。

そこで指示された窓口に行きます。そうすると窓口のお姉さんはおそらく「軽第1号様式」 これ(ちなみに一番下の「署名捺印」の部分を除く、マス目は「鉛筆」で書きます)。

と「自動車取得税軽自動車税申告書(報告書)」 これ。

を手渡してきます。 もしかしたらこの時点で「軽自動車税の転出手続きの代行を行っていますがそれはどうしますか?」と聞かれるかもしれません。これはいわゆる「税止め」と言われるもので、売り手(中古車屋さん)の軽自動車税の課税停止を「自分でやるか」「協会に代行してもらうか」ということを聞かれているのです。

各市町村は軽自動車をだれが持っているか、誰に売られたかということはいちいち把握していません。だから何の手続きもしないでいると、最初の軽自動車のユーザーに延々と軽自動車税の納付書を送り続けてしまいます。だから「今の軽自動車はわたしが所有しているので、前の所有者への課税はしないでください」という転出届出をしなければいけないのです。

本来であればこれは、自分の住んでいる市町村の軽自動車税を担当しているところ(つまり今来ている協会とはまた別の場所)に行って手続きをしなければなりません。しかし協会はその「代行」を行っています。もちろんただではありません。とことんまで手続きの金を減らしたいなら「自分でやります」と言って断ることもできます。 わたしはもう面倒だったので「代行」をお願いしました。そこで手渡されたのがこれ。

軽自動車変更(転出)申告書。 代行手続き料は1000円でした。

わたし場合は3つの書類に記入をしなければならないことになります。

それぞれの記入例が書かれている書類が手渡されることもありますので、それを見ながら記入台に移動して書類に書き込みましょう。 用紙はタダですので、効率を優先してバーッと書いちゃいましょう。

ちょっとわかりにくいのは「軽第1号様式」住所コードぐらいでしょうか。これは自分の住んでいるところを数字で表しているもので、それを調べるための電話帳のようなファイルが置いてありますので、それを見ながら数字を書き込みましょう。あと判子をつくのも忘れずに。

ざっと見直して、問題がなければ「最初に用紙を手渡してくれた窓口」に自分の書いた書類と住民票の写しと申請依頼書を出します。

ここら辺ちょっと記憶があやふやなんで前後しますが、外したばかりのナンバープレートを、書類を受け取ったところとはまた別の窓口(ナンバープレート返却・配布係)に返却します。

この窓口のお姉さんに手渡しすることになるので、先ほどの「ナンバープレートをきれいに拭く」というのは大変大事です。忘れないようにしましょう。

書類を提出した窓口では、わたしの書類に不備がないか、足りない物がないか調べます。微妙な間違いは窓口で訂正してもらえます。ただこれは比較的暇な時期だからかもしれません。繁忙期にはそんなことしてもらえないかも……

適正に書かれたかどうか確認された書類等をひとまず受け取って、今度は新しい車検証を発行してもらう窓口まで移動して、確認してもらった書類を出します。

そこでしばらく(10分ぐらい)待ちます。 名前か番号で呼ばれたら新しい車検証が出来上がっています。受け取りましょう。

今度はその新しい車検証をもって、先ほどナンバープレートを返却した窓口にいきましょう。新しい車検証を提出すると、それをもとに新しいナンバープレートを手渡してくれます。

ここでおそらく発行手数料を取られます。大体1500円ぐらいです。

新しいナンバープレート用の「ねじ」をもらえることがあります。どこからそのお金が出ているのか知らないのですけど、新しいほうがよいのでもらっておきましょう。

さて、新しいナンバープレートを軽自動車につけます。 プラスドライバーをおもむろに出します。このナンバープレートは汚くないので軍手は、いりません。申請がうまくいったことを喜びつつ、慎重に取り付けしましょう。

わたしの場合は全体を通して約50分かかりました。

それでも全体の代行を頼むと「1万円」ほど吹っ飛ぶわけですから、それを考えれば自分で手続したほうがはるかに得です。

お疲れさまでした!!

逼迫した状況の軽自動車購入

わたしは焦っていた。

本来ならばとっくに入手しているはずの軽自動車。だが、予想外の展開で先が見えなかった。

2か月前。わたしは「友達の友達」の中古車販売業者に車両の手配を頼んだ。悪い奴ではないのだろうが、何せ報告が遅い。

手配を頼んでから1か月後になって初めて「無理だ」とメールで言ってきた。こちらも値段的に難しい車種の購入を頼んだものだからそれも無理もないと思った。

本来であればここで気づくべきであった。「友達の友達」が1か月全く連絡なしであるという異常さに。

そこでわたしはまたへまをしてしまった。この期に及んでまだ「友達の友達」に頼ろうと、新たな依頼を出してしまったのだ。

「もう時間がないから、普通車でも構わないからできるだけ安い車を頼む」

わたしの思いを知ってか知らずか、それから約10日後。

「自分には無理だ、ほかをあたってくれ」との無情な返信が来た。

(いや、わたしの知り合いで車を融通してくれそうなのはあなたしかいないんですけど……)

だが「無理」と言われてしまってはどうしようもない。

やむなく有象無象の「中古車市場」に飛び込むことになった。

中古車といっても、その状態は様々だ。これまでのユーザー、保管状況、走行距離、初度検査年月、外見、等々……

ただ一様に言えるのは「中古車はその状況を実際に自分の目で見てみないことには話にならない」ということだ。

特に外見は、写真だけでは判別がつかない物があり注意が必要だ。

だが近隣の中古車屋をしらみつぶしに回っている時間がない。

こうなると頼りになるのはネットでの中古車情報だ。

利用したのは「グーネット」と「カーセンサー」である。

ネットで調べると安くてそれなりによさそうなものはすぐ見つかった。

だが「それ」があるところは自分の住んでいるところからは遠くにあったりする。

それがどんなに大きな問題か分からなかったわたしは、気軽に見積もりと在庫確認を片っ端から行った(これはサイト上から簡単に行えるうえに無料)。

そうしたところ「ある中古車屋さん」から親切な返信をいただいた。

「この車は確かに6万円だが(あなたの住んでいるところへの)陸送費が6万かかる、そして中古車であるからその車の状況を確認していただけないとお売りできない」とのことであった。

もっともな話である。多額の金額を払って遠くへ陸送したものの「こんな状態だとは思わなかった」と言われて返品(というか返車?)するとかしないとかの話になったら面倒である。

こうなると網をかける範囲はおのずと狭められることになる。つまりこれは対象となる中古車数の減少にもつながるがやむを得ない。

あとから考えると逆にこれは良かったかもしれない。何せかなりの数の中古車屋さんへアプローチするということはそれだけ時間がかかるということだからだ。

時間短縮を狙ってネットを使ったところ、選択に時間がかかるようになってしまったら話がおかしくなってしまう。

強制的に的を絞ったところ、一社二車両に決めた。

連絡を取ろうと思ったらなんと定休日。しょっぱなから幸先が怪しくなってきた。だがもう後には引けない。一応ネット経由で見積もりと在庫確認を行って次の日まで待つことにした。

次の日の朝になっても返事はなかった。300キロほど離れているのでもう見切り発車することにした。

中古車の購入には「住民票」必要らしいので、役所に回り写しを発行してもらう。

その道すがら、中古車屋に電話してみたところ男性店員がでた。

「ネットに載っていた〇〇について確認したいんですが……」

超安い値段の車だったためすぐ話は通じた。幸いなことにまだ在庫しているようだ。だがここでまた問題が発生。全くこっちの都合なのであるが8月の第3週の終わりまでは車を入手していなければならないのだが、どう早く手続してもその日を超えてしまうということであった。

何度確認しても同じ答えしか返ってこない。もうこれは直接言って頼み込むしかない。電話を切ったわたしはオンボロ軽自動車に乗って長距離運転の旅に出た。オンボロすぎて高速には怖くて乗れないので下を通っていくしかない。

しかし帰省ラッシュである。2車線のバイパスであっても信号や合流点の手前になると渋滞している。気は焦るが車は遅々として進まない。

おまけに天候も悪く雨が降ったりやんだりしている。油膜がついているフロントガラスは見通しが悪く標識も見えずらい。

4時間予定の道筋を1時間30分オーバーしてようやく店に到着。

写真で見ると大型店のようであったが、実際はそうではなくてかなり小さかった。

展示場(?)で、店員と思しき男性が洗車していたので「ネットで見てきてみたんですけど……」と話しかける。

若干、怪訝そうにしている男性店員は、わたしが朝、電話で話した男性とは違うようであった。ただ中古車に関して「朝電話した」ということは伝わっていたらしく、目的の車についてはすぐ話が通じた…… 

が!! なんとその車はすでに売ることが決まっているという。しかも朝の電話で決まったそうである。ここでだんだん話がおかしなことになってきた。

男性店員が「××さんですか?」とわたしの聞いたことのない名前を言ってきた。どうやらわたしが欲しがっていた車は、あさイチの電話で××さんという人に売却が決まったそうなのである。しかしわたしが電話した10時ごろにはまだ売れていないということであったのだが……

さらに男性店員が「X県から来られたんですよね?」とも聞いてきた。購入を決めた××さんというのは、どうやらX県の人らしい。

実はわたしもX県のものであるが、あさイチで電話してきたという××さんとは名前が違う。

いまだに「実際、今朝わたしと電話して会話した男性店員」はだれかわからない。わたしも名前を聞かなかったし相手も名乗らなかった。

ここで2車両選択していたことを思い出した。

「それとは別のこの車もあるはずですよね!!」と、わたしは勇んで話し出したが……

男性店員は「いやネットにいまだしているのはさっき言った一台だけだ」という。

ここであらかじめ印刷しておいた欲しい車の検索結果をとり出した。ところがここでわたしは間違いに気づいてしまった。なんとその検索結果をよく見直してみると今来ている中古車屋さんとは別の店の在庫であった。

店舗情報の住所の欄を見てみると、この今来ている中古車屋さんと同じ県にはあるが、それは別のところにある店のものであった。

同じ条件で探していて、パソコンのモニタ上では2列続けて並んでいたので、わたしはてっきりその2つの車両が同じ中古車屋さんのものとばかり思っていた。だがそれは大きな勘違いであった。

途方に暮れていると、ここではなんだから…… ということで事務所で話をすることにした。今度は別の若い男性が対応してきた。

ここにきてようやく話がはっきりした。わたしの目的とした車は確かに、××さんに売れてしまっていた。そして偶然にも××さんもわたしも、朝、この中古車屋さんに電話して、そして同じX県に住んでいたということだ。全くの偶然が重なったということである。

いやー、話がはっきりしてよかったよかった…… わけない!!

わたしの新しい中古車はどうすんの? このままこのオンボロ車でまた長距離かえって「一から」やり直すのか?

時間は午後3時30分、時間切れが近づいてきた。もはや万事休す。そんなわたしに若い店員は一つの提案を出してきた。

「お客さんの乗ってきたのと同じ車(の中古車)はどうです? 昨日入庫したばっかりなんですが……」

同じ車かぁ…… 

正直、今の車は、入手したときから「がたがた」で安っぽく、自分の中ではあまりイメージがよくない。

「近くの駐車場にあるので、見てみませんか?」

どうやら若い店員はその車を早く売りたいらしい。

「X万円ですけど、全然走りますよ!!」

X万円…… わたしの目標としたものよりずいぶん安い。安いが…… そうなると相当オンボロではないのか?

とはいえ、わたしとしてもこのまますごすごと帰るわけにはいかない。

もしかしたら車を見ている間に妙案がわくかもしれない。

そんなことを考えながら、若い店員の案内で店からちょっと離れた狭い駐車場に徒歩で移動した。色違いであるが、うんまああれだ。わたしの乗ってきたガタガタと同じ車である。が、大きく違ったのは、わたしのは「軽貨物」、今見ているのは「軽乗用」であるという点だ。

小雨が降る中、わたしが見つめるその車はあんまりさえないものだった。

だが若い店員が車のエンジンをかけた時、少し考えが変わった。

(エンジンの音にむらがない……)

「使い古され手入れがなされていない車」のエンジンには特徴がある。エンジンのタイミングを制御する機械が壊れているのか、はたまた物理的にエンジンが壊れているのかはわからないが、壊れかけのエンジンの音にはムラがある。

早くなったかと思えば遅くなったりまた早くなったりを繰り返すのである。そして摩耗しているのか排気にガソリン臭がする。

今見ている車にはそれがない。一定の速度を保ってエンジンが稼働している。

「灯火も問題ありませんよ、売るからにはちゃんとしています」と若い店員は言う。

これまた、古い車というものはバッテリーも弱っていて、ヘッドランプの光量も不安定である。エンジンを回せは明るくなって、そうでなければすぐ暗くなる。もちろんこれはバッテリーを積み替えれば解決するだろうが、最初からバッテリーがへたってないものがよい。

「エンジンを見せてもらえますか?」少し興味がわいた私は若い店員に声をかけた。

「いいっすよ」

放置系の車はエンジンルームにちりが入り込んですすけている。

ボンネットを開けてみると、それは意外ときれいだった。

でも気になることがまだあった。わたしの頭の中では、とにかく手に入れた車に乗って「今日」自宅に帰るということになっている。いや、そうでないと困る。

「この車ナンバーついてないですよね」

車の前に回ったわたしは、前についている「オンセール」と書かれているナンバープレートを見てそう言った。ナンバーがついていないということは、すぐには走れないということだ。この車じゃだめだ…… 

そう諦めかけた。

「いや、ついてますよ!!」店員は力強くいった。

すでにつけられている本物のナンバープレートを隠すために、その前に「オンセール」のプレートをかぶせていただけらしかった。

これはもしかしたらいけるかもしれない…… いやもうここまで来たのだからこれにしちゃおう!!

わたしは決断した。

「これを買います」

「ありがとうございます、では事務所に戻りましょう」

あとは早かった。

若い店員は、事務所で手早く「車両注文書」をまとめて、わたしは提示された額をキャッシュで支払った。

問題は車の名義である。実は朝の電話で謎の店員から「名義変更は自社で行い、それが終わってから車の引き渡しになる」と言っていたからだ。自分がそれをやるからと言っても、それは認めてもらえなかった。でもそれでは購入した車を持って帰れない。

しかし、事務所で聞いた話は違っていた。

「お客さんが自分のところで手続してもらえばいいから、持ってきた車をおいて、新しい(と言っても中古車だが)車は持って帰ってもらっていいですよ」という。

いったい朝話していた内容は何だったのだろう?

いずれにしても、わたしとしてはガタガタの今まで乗ってきた車の処分にも頭を悩ませていたので、これ幸いと話に乗った。

若い店員は「車両注文書」の写しをわたしに手渡しながら、「名義変更は簡単ですから」という。

ところがここでいきなり物陰から「店長」が登場して、わたしが不安になるようなことを言い出した。

店長いわく「名義変更は難しいから、行政書士にお願いしたほうがよい」

話が違うなぁ…… 

でもここで口論してもしょうがないので「(難しかったら)先生に頼みます」という感じで話を終えた。

ただ、名義変更に必要な一部の書類が準備できないらしく、それは後で送るとのことだった。どちらにしても今日はもう時間が遅いので手続きできない。

今受け取れる書類を手にして、キーを受けとり事務所を後にした。今購入したばかりの中古車が事務所脇に置いてあった。若い店員がいつのまに別のところにあった車をこちらに持ってきたようだった。

わたしは早速新しい中古車に乗り込んだ。

前のユーザーはどんな使い方をしていたのかわからないが、謎の悪臭が鼻を突いた。おそらくたばこ臭なのだろうが、それをミントで無理やり抑えた感じである。

しかしそれを除けは前の車より状況ははるかによかった。さすが「軽乗用」である。

軽貨物だとドアを閉めるときは「バシャン!」であったが、これは「ドム!」という感じである。

窓も以前は人力であったが今度はパワーウインドウである。一気に近代化である。そして椅子もなかなか座り心地がいい。前はビニール張りのパツパツの奴だったからなぁ……

純正であろう「CD付きラジオ」もある。前のものには一応同じようなものがついていたが、夏の暑さにやられたか、一度音量を大きくするボタンを押したら、そのままどんどんと勝手に音が大きくなり最大になったところで「プツン」と音が切れてそのまま壊れてしまった。もっとも片方のスピーカーが壊れていたのもあっていまいちオーディオの恩恵にあずかれなかったが。

長時間運転して音楽がないというのはつらいものがある。今まではスマートフォンで無理に音楽を聴いていたが、これからはそれも必要なくなる。

地味にうれしい。

そして最も違うのは5MTであったのがATに変わったことである。

軽のATなんて……

と思っていたが、どうしてどうしてなかなかいい走りをしてくれる。もちろんMTばりのダッシュは期待できないが、アクセルを適切に踏み込めばそれなりの加速を得られる。

軽貨物と比べると軽乗用はその車体の作りが大きく異なっている。その点の一つがピラーの強化である。

軽貨物の場合は申し訳程度の広さしかなく、天井を何かに引っ掛けたら全部持っていかれそうであったが、軽乗用になるとその点は強化されているらしく、がっちりとしたものとなっている。乗用車と比べればはるかに弱いだろうが、それでも新しくついている運転席・助手席のエアバックの効果を考慮すれば、以前の軽貨物よりは生存率が高まっている。そのため重量増となっているが、なんとなくどっしりとした走りになった感じがして安心感が高まったのは意外であった。

渋滞がないせいかはたまたエンジンがよいのか、行きと違って帰りは楽であった。もちろん帰りの運転時間が短かくトラブルがなかったこともあろう(3時間50分)。

値段が値段だけにまだ油断できないが、今のところ大きな不具合もない。短い期間内に車を所有するという目的は、とにかく達成された。

残された課題は「名義変更」である。

ドキュメント・わたしの労災請求

「目が痛い」ムスカ大佐ではないがそう思った。

金属加工を生業としているので珍しくない。作業中細かい金属片が飛び散ってそれが目に入るのだ。

これの非常に厄介なところが破片が「尖って」いて「刺さりやすい」。つまり自然に取れるということがなかなかないのだ。

おまけに鉄片だと「錆びてしまい」それが刺さっている周辺の目の部分にまで移ってしまう。だからそのままにしておいてもよくならない。
そうなる前に眼科に行かなければならない。

というわけで眼科に出向く。

行き付けの眼科はできたばかりで、会計もしばらくは馴れていないようであった。以前であれば治療のあと何の問題もなく会計を済ませて終わりであったが、今回は違った。

会計の人に「どうもこれは労災のようだ」「今回ははっきりしないので健保にするが次回からは明確にしてから病院に来るように」と指摘された。

そういえば労災では健保を使えないとか聞いていたなぁ……

指摘されては捨て置けない。

後日、会社の上司に書面で「これこれこういうわけで次の治療は労災(扱い)にする」と伝えた。そうしたところしばらくして上司から「勝手に労災(扱い)にしては会社としては困るらしい」と言われてしまった。

ことがだんだん大きくなって、別の施設に席がある総務担当者がやってきて、やはり「(あなたの立場で)労災にはできない」といわれる。事務のお姉さんにも「そういうときはまず会社に言ってね」と念押しされてしまった(ただ、これは手続き上もそうしたほうがよかったのは後で知った)。

いや、まだ病院には労災云々は言ってないんですけど……

なぜか説教モードになってしまって、暗に「労災やめて」コールが湧きあがったが、なにせ鉄片除去の手術は二度目であり(目を削るので結構痛い)、治療費も少額ではない。このまま引っ込むわけにいかない。「次の通院(つまり今回の治療の2回目)ではこの件は労災と言いますので(なおこの「労災」という表現にわたしとしてはこのとき誤解があったが後述)」と言い切って事務所を後にした。総務担当者は不満げであったが……

さて次の通院で眼科の受付に「この件での治療は労災である」と告げた。ネットで得た付け焼刃の情報で「労災は無料」と勝手に思い込んでいたので、それで話はあっという間に終わりかと思えば、なんと「労災にするためには書類が必要だ」と言われてしまった。それを持ってくるまでは「10割負担」で治療費を払わなければならないとのこと。

ここでわたしは慌ててしまった。ほとんど手持ちがないからだ。聞けば前回の治療(というか鉄片除去の手術)の治療費は約1万(これも10割負担)だという。そういや健保扱いにして4千円ぐらいだったものな……

とにかく「ない袖は振れない」ので会計の人と相談の結果「前回の治療費は保留」にしてもらい(このとき会計の人はかなり対処に苦慮していた、申し訳ない……)、今回の治療費3千円だけを支払った。

問題はそれだけにはとどまらなかった。この治療には目薬が必要であった。前回も院外薬局ですでに健保扱いで目薬を出してもらっていた。労災扱い保留の今回の治療でも目薬の処方箋が出ている。これもいくらになるか見当もつかないので(病院の人もわからなかった)病院側が薬局に電話で大体の目薬代を聞いてくれた。それは千円ぐらいだという。これは払えそうだがやはり問題は前回処方された目薬代である。これは薬局で聞かないとわからないそうで、眼科の会計を済めせてそそくさと薬局に向かった。

薬局につくと話は伝わっていて今回の目薬代と前回の目薬代もすでに算出されていた。これも眼科の場合と同じく「前回目薬代労災扱い留保・今回10割負担」支払いとした。

家に着いたらさっそく病院で言われた「書類」について調べた。

そうするとすぐにそれは分かった。

「療養補償給付たる療養の給付請求書」、通称「様式第5号」である。何回療養っていうんだよ。

それはどこで手に入るのか。労災を扱う労基署にある。行ってる暇ない。

だとすればネットで手に入れる。

厚労省サイト内の労災保険給付関係請求書等ダウンロード

上記のサイトでダウンロードして、自分で印刷すればいい(ただし、本用紙はOCR読み取りをおこなうため印刷がずれるとだめらしい。印刷の設定を適正に行う必要がある)。

あとこれは完全な余談であるが、わたしの場合は普通のコピー用紙だとおそらく薄すぎると思って、すでに購入済みの若干厚めの「スーパー共用紙」なるものを使用した。それでもコピーしたときに裏映り(「様式第5号」は両面印刷前提)してしまった。もうちょっと厚手のコシのあるもののほうがよいかもしれない。

別件でB4のコクヨの下のシリーズを使ったが、なかなか良かった。

コクヨ インクジェットプリンタ用紙 両面印刷用 A4 100枚 KJ-M26A4-100

わたしの場合は字がものすごい下手なので、このPDFファイルデータ上にテキストを追記することにした。

それにはPDF-XChangeViewer(現PDF-XChangeViewer editor)を使用した。PDFファイルを直接編集はできない(そもそものPDFデータは改ざんできない)が、レイヤーのようにテキストを上乗せできるので、それを活用する。

それでできたのが以下のモザイクだらけの画像である。

自分で記入できるものはできるだけ記入(というかテキスト入力)して「書類作成」においては会社の負担にならないようにした。いわゆる「事業主の証明」欄と「労働保険番号(これは個人では多分労基か会社に聞かないとわからない)」だけ空欄にしたものを、会社の事務のお姉さんに「病院から出してくれと言われた書類を持ってきました」とだけ言ってわたした(わたしのように病院だけではなく院外薬局も利用するときは「様式第5号」は2通必要である、薬局にも提出しなければならないからだ)。

さらに付け加えれば「(21)傷病の部位及び状態」も空欄にする。正確にそれを書けるのは病院だけであるからだ。

一番最後の「請求人の氏名」は印刷ではなく「署名」を行う。これが本人による書類であることの証明となる。

ここで「労災の手続きって会社がやってくれるんじゃ?」と思ったあなた!! その会社はとても良い会社です。実は労災の被害にあった人が関連書類を作成し、会社はその助力をする、というのが正規のやり方らしいです。

ここで心配なことがあった。会社が書類作成に協力してくれないのではないかという点である。

わたしも誤解していたのであるが「様式第5号」の「事業主の証明」の欄に会社が署名捺印することは「会社が労災発生であると言っている」ことと同義ではないということだ。

「様式第5号」の「事業主の証明」の欄の上のほうにこう小さく書かれている。

「⑫の者(つまり労災請求者、端的に言うとけが人)については、⑩、⑰及び⑲(事故の日時その状況)に記載したとおりであることを証明します。」

単に「事業主(つまり会社)としては、そういう事故が確かにあったことは認めるが、それは会社に責任のある労災かどうかはわかんないっす」ということを示しているに過ぎない。

事故が労災かどうかを決めるのは「労基署」なのである。

事故にあった者だとか会社が「労災である、あるいは労災でない」ということを決める、あるいは決められるわけではない(ただし、会社の業務に伴う「精神疾患・心疾患」の場合はこの「事業主の証明」が決め手になってしまうことがあるらしいのでそこには注意が必要であろう)。

その意味では会社が「この事故を労災だとは病院に言わないでほしい」というのは、手続き上おかしい。

そうはいっても「会社で事故発生」というのは、会社の体面としてはあまり都合がよくない。しかもそれが労基署に書類として送られてしまうというでは及び腰になる気持ちはわからないでもない。

だから、事故にあった従業員が「様式第5号」を(会社に)作成してください、とか「事業主の証明」にサインしてください、と言っても聞き入れてくれない会社もあるだろう。

そうすると空欄のある「様式第5号」ができてしまう。つまり未完成の請求書(ちなみに様式第5号は申請書、ではなくで請求書、当然に要求できる種類のものなのである)である。

役所的には当然そんな書類を受け付けるわけにはいかない。

しかしそれでは早急しかも継続的に治療が必要なけが人が「手当てを受けられない」ことにもなりかねない。

なので実務的には「事業主の証明」が空欄でも請求を受け付けてもらえる。そのときは「理由書」を添付する。「会社に書類を提出したが、証明をもらえなかった」とすればよいらしい。詳しくは管轄の労基署に聞こう(管轄はその会社がある労基署)。

わたしはその理由書もすでに作成していた。

幸いというべきか当然というべきか、わたしの場合は「理由書」を使う必要はなく、「事業主の証明」に記載捺印された「様式第5号」を事務所のお姉さんに返却してもらえた。

これで大手を振って病院に行ける。

はてさてこの、お手製ともいえる「様式第5号」は病院に受け付けてもらえるのだろうか?

万全を期すのであればこの書類を労基署に見せるべきであろう。だが時間がなかったわたしは、そのまま病院に出すことにした。

さて3度目の通院。眼科の受付に「労災の書類です」とだけ言って診察券とともに「様式第5号」をとりだした。

内容を精査し漏れがないように何度も見直した、わたしの自信作である。そのときのわたしの顔は相当ドヤってると思った。

重要な書類(実際にそうであるが)であるかのように恭しく手渡す。

その後治療に入り、それが終わり会計の段となった。

なかなかわたしは呼ばれなかった。

実はそうなるだろうとは予測していた。ネットで調べたところ「健保を労災扱いに途中で変更する」というのが結構手間であるということが分かったからである。

健保として受付計算したのを、今度は労災としてまた計算しなおして請求しなければならないからだ。さすがに専門外のわたしにはその詳細までは分からないが、最初は健保として3割負担で支払い、2度目は労災として計算してその額を支払い、3度目は正式な労災請求書をもってこれまでわたしが病院に支払った額を返金しなければならないからだ(その意味では労災は無料というのは間違っていない)。

30分ぐらい待っただろうか、ようやく会計から呼び出された。病院として労災扱いとして会計することの決定とこれまで支払ってきた治療費の返還がなされた。

ちょっと心の中で小躍りした。

あとは院外薬局である。前回わざわざ病院から電話があった主であったことから、受付に顔を出したらすぐ「あ、あのときの……」となって、すぐに2通目の「様式第5号」の提出となった。

やはり通常より時間がかかったが、これまで支払った額の返金がなされた。

わたし個人としてできることはすべてやったのだが、ひとつ気になることがある。それについて上記では書かなかったことも含めて補足しておきたい。

まず病院には「労災病院及び労災指定病院」と「そうでない病院」の二種類がある。

労災かもしれないという状況の場合は前者に行くことのほうが手続き上は楽である。というのも前述の通り労災請求の書類(この場合は「様式第5号」)を病院に出せば、治療は無料になる。

しかし後者の病院では、治療費を全額(つまり10割)を一時支払って、その後の手続き(この場合は「療養補償給付たる療養費用請求書、通称様式第7号」を労基署に提出する)によって厚労省のほうから治療費が返還されるという形になる。

最終的にはお金は戻ってくるので、変わりはないといえば変わりはないのであるが労災が認められてからお金が戻ってくるのだから時間がかかる。

やはり労災らしいときは最初から「労災病院及び労災指定病院(以下、労災病院等)という」に行くほうがよい。

ただ、「腕が折れた!!」とか「指が飛んだ!!」とか緊急性があるときはそうも言っていられないので、そのときはどの病院でもすぐに治療を受けることに専念したほうがよい。

それでも落ち着いたら、労災病院等に転院したほうがやはり費用の面から考えるとよいだろう。

で、わたしの心配というのは「わたしの今回の怪我は労災になるのか?」という点である。

すでに述べた通り労災を決めるとは「労基署」である。つまり「様式第5号」を提出イコール労災認定というわけではない。

しかし実際には「様式第5号」を病院等に提出すれは即無料である。後になって「あれは労災じゃないよー」と労基署から言われてしまうことはないのだろうか?

子供の読書にあたえる親の影響について

アメリカの調査で、子どもに読書習慣をつけるには「親が本を読む」のが最良という結果だった。
面白いのはここからで、「親は読書家だが本を読まない子」と「親は本を読まないが図書館に通う本好きな子」を比べた場合、親が読書家の子のほうが成績が良かったこと。

上記の調査で面白いと思ったのは「親が読書家だと子の成績が良い」という点。

結局、親が読書していないと子供の質問に答えられなかったりするわけですね。そうなると子供が本を読んでもそこから最善の益を受けにくい。

「モテるマンガ 第5巻」ついに大団円?

モテるマンガ 5巻 (ヤングキングコミックス)

これまでの既刊(モテるマンガ1~4)をしのぐ内容である。

それだけ中身が濃い。

なにを書いてもネタバレになりそうなので……

「とりあえず買え」

と言っておこう。

「そんなうまくいくかよ!」

と思われるかもしれない。

「お前がうまくやるんだよ!」

としか言えない。

車同士の衝突人身事故、刑罰は?

同僚が交通事故を起こしたらしい。

らしい、というのは伝聞だから。

聞くところによると「車同士で衝突事故、自分(同僚)は救急車で運ばれるも、けがはなかった模様」との状況。

事故の状況の具体的な内容は分からないながら「同僚のほうが悪い」らしい。

ところが本人はそこら辺を知ってか知らずになんと1日休んだだけで出社してきた。

個人的にはいろんな意味で(おいおい大丈夫かよ…… )と思ってしまった。

ここでふと考えたのは「このような状況の刑事罰の有無」である。

危険な運転をした場合などは刑事罰があることは知っているが、このような車同士の事故の場合はどうなっているのだろうか? もし刑事罰があるということになれば「前科」となってしまう。

専門家ではないことを断りつつ、自分なりに理解した点をまとめる。

設定としては「車同士の事故」「自分がある程度悪い」「相手は入院しない軽症」(以下「本件」という)。

車やオートバイ、原付を運転していて人を轢いてしまったり、車両同士の事故で相手が怪我を負わせてしまった際には、犯罪となって前科が付いてしまうのでしょうか。人身事故で該当しうる罪は、過失運転致死傷罪と危険運転致死傷罪です。過失運転致死傷罪とは、不注意によって起こしてしまった交通事故により、相手が怪我、または死亡した際に成立する犯罪です。

交通事故で犯罪となり逮捕されるケースと刑罰 - 弁護士ドットコム

となると本件は「過失運転致死傷罪」となる。

じゃあ何でもかんでも「自動車関連の交通人身事故(物損ではない)は過失運転致死傷罪に問われるか?」というとそうではない。

考えてもみたらすぐにわかる。交通事故というのは毎日日常茶飯事のように発生している。それを一つ一つ慎重に捜査して、毎回起訴していたのでは警察も検察もパンクしてしまう。

なので、実務上では以下のような扱いのようである。

過失運転致死傷罪として有罪となった場合には、およそ91%が罰金刑となっており、懲役刑はおよそ9%にとどまります。罰金の金額相場は、10万円から50万円までバラけており、被害者の怪我や過失の程度によって決まります。また、罰金刑でも略式手続きという、書類審査のみで判決を出す裁判方式が取られることがほとんどで、身柄を拘束されずに手続きが進むケースが多いでしょう。

 事故の手続き上、検察に身柄なり書類が送致される件数は多くなりますが、その中で起訴されるのは9%程度となっています。このように、過失運転致死傷罪では、被害が甚大であったり、余程の過失がない限り厳しい刑罰が科されていないのが実情です。

よっぽど悪質でない限り「過失運転致死傷罪」として懲役刑は課されない模様。ただし本件に加えて「信号無視」や「スピード違反」などの「道路交通法上の違反」が加わればその限りではない。

懲役刑は回避できても「罰金刑」になることがある。が、刑罰に至らないようにすることはできる。

過失運転致死傷罪の法定刑は7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金とされており、かなり幅がありますが、同罪の事案における刑事処分決定の際の考慮要素としては、(1)被害者の傷害の程度、(2)被害弁償の有無、(3)被害者の処罰感情、が極めて重要となってきます(従って、示談は不可欠です。)

過失運転致死傷罪〜新銀座法律事務所

よって、検察に送致されたとしても、被害者の障害の程度が軽微であり、被害弁済が十分に行われており、被害者が処罰感情を持っていない、場合は刑事処罰がなされない可能性が高い。

だから、本件の場合一刻も早く弁護士に相談し必要であれば示談を開始すべきである。

さらに言うと「過失運転致死傷罪」は「道路交通法違反」のような「反則金」制度がないので、ある意味一発で裁判行き(つまり前科がつく)ので注意が必要である。

なので、のこのこと仕事に来ている場合ではないのである。

調布飛行場、軽飛行機墜落事故「事故調査報告書」公開

個人所属パイパー式PA-46-350P型JA4060は、平成27年7月26日(日)、調布飛行場滑走路17から離陸した直後、10時58分ごろ、東京都調布市富士見町の住宅に墜落した。

概要 | 航空 | 運輸安全委員会

原因は「同機が離陸上昇中、速度が低下したため、失速して飛行場周辺の住宅地に墜落したものと推定される。速度が低下したことについては、最大離陸重量を超過した状態で飛行したこと、低速で離陸したこと及び過度な機首上げ姿勢を継続したことによるものと推定される。」とした。

なお、機長が離陸重量の超過について明確に認識していたかどうかまでは分からないとした。