最後まで気が抜けない、タイトル詐欺「ハッピーフライト」

ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD]

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最後の最後になって、飛行機に乗っていればだれにでもありえるピンチというというレベルで手に汗握る映画。

どうして危険なのかについては直接説明がないが、パイロット二人の会話からそれが分かるようになっている。

副操縦士が、教官役のパイロットに「この状況はシミュレーターで体験した」という言葉がヒントになる。

そのシミュレータの状況というのが映画冒頭で描かれるのであるが、そこで「ウィンドシア、ウィンドシア」という警報音がなる。

これは前方に激しい気流の変化があることを示していて、そこに突っ込むと飛行機の操縦が非常に難しくなるのだ。

そして副操縦士はその状況で操縦に失敗している。

着陸に近づくにつれ、飛行機が風に煽られ上下に大きく揺れる。ここで乗客が「きゃー」じゃなくて「おぉー」と低い声で唸るのがリアルだ。

そうなんだよね、悲鳴じゃなくて「どよめき」だよね。