「あん」差別する人の描写
主人公であるどら焼き屋の店長千太郎 (永瀬正敏)は、ハンセン病だった徳江に同情的であったが、どら焼き屋のオーナーはそうではなくあからさまな差別心を示す。
オーナーは千太郎に対して、ハンセン病に関しての否定的な情報を述べる。その時のオーナーの顔は屈託のない笑顔なのである。話し方もハンセン病が心から恐ろしいというわけでもなさそうで、逆に面白そうに話す。
しかし案外差別というのは、こういう悪意のないような言葉や考え方から始まるのではないだろうか。
オーナーを演ずるのは浅田美代子さんである。
浅田さんは、元からさわやかなで明るいキャラクターなので正直こういう役柄には少々驚いた。
それを理解したうえで浅田さんをキャスティングしたとしたら恐ろしい。