アンチ「糖質制限」ネタが多いのは、皆関心がある証拠
上記の記事もよくよく読んでみると「糖質制限」に否定的ではない。
このように糖質制限ダイエットのデメリットを指摘する声は多い。だが仮に、桐山氏が体重を減らさず、血糖値を下げていなければ、糖尿病はさらに悪化していただろう。もしかしたら、より死期を早めたかもしれない。
糖尿病は、治らない病気である。しかし血糖値をより正常にしていけば病気による体調不良を防ぐことができる。
この「治らない」という響きは、患者にとっては絶望を抱かせるのに充分だろう。
わたしの父も糖尿病ではないが腎不全で亡くなった。
腎臓は一度機能が低下すると、元には戻らない。なんとか悪化しないようにするか、あとは透析か、という二択しか無い。
基本的には食事制限でしか、命を永らえさせる方法はない。
父よりも若く、父と同じ腎臓の病気になったわたしの知人は、食事制限を一切しなかったためあっという間に死んだ。
父は、母の協力もあり質の良い食事を続けた結果70代半ばまで生きた。
腎臓に関する病気では、非常に長生きの部類に入るだろう。
それでも父は、苦悩の日々を過ごした。
週に3度の血液透析。かなり疲れると言っていた。
父は知人に「なぜ自分だけがこんな苦痛を味わわなければならないのか」と苦悩を吐露していたと、あとから母から聞いた。
一体何が原因で父が腎臓の病気になったのか、原因はわからない。
わたしは父のような人生を送りたくはない。
そうするために、もし糖質制限が役立つのであれば、これからもそれを生活に当てはめていきたい。
しかし糖質制限による「食事の偏り(高タンパク)」が、腎臓にどのような影響をあたえるのか、まだはっきりわかっていないのが実情だ。
糖質制限においては、これまでの「バランスよく食べる」という定義が全く変わってしまう。
糖質はゼロで、それをほかのもので補うという考え方だからだ。
もしこれを「肉をたくさん食べて、許された酒類をたくさん飲む」ことが認められたと理解するのは、ぜひやめてもらいたい。
もう一度言うが「腎臓は機能が低下したら元には戻らない」のだ。
そしてそれは多大な苦痛を伴う。
あなたが「腎臓に異常がある」あるいは「糖尿病予備群」という、告知を受けたなら、それを「死刑宣告」と真剣に受け止め、一刻でも早く食事制限を開始してもらいたい。