組織の武力低下の指標はこれで量れ

ナショジオチャンネルで「過激原理主義武装テロ組織と戦う、ある民族」についてのドキュメンタリーを放送していた。

その「ある民族」は、自分の民族の領地を守るため戦っているのだが、結果としてそれが「中東で勢力を急拡大させている、危険な過激原理主義武装テロ組織の戦力低下」につながっているので、見方によっては「テロ組織を制圧し、世界平和に貢献している」とも見えなくもない。

もっとも「ある民族」の成り立ちやこれまでの歴史はかなりあっさりと紹介しているのみで、「ある民族」を本気で守ろうという気持ちはないようである。

それで、ナショジオの番組の構成は「ある民族は我々の安全のために戦ってくれている」ので「その民族」に対して「装備の支援をすべきだ」と非常にあっさりとかつ単純にまとめている。物事はそんなに単純ではないのだが。

ただ、現在「ある民族」がいる国が内戦状態で混乱しているために、その「ある民族」に装備を支援することをすべての国がためらっている。

「ある民族」に装備支援して、内戦状態にさらに拍車をかけるようなことがあってはならない、そう思っているのであろう。

そのため「ある民族」の装備はかなり貧弱だ。

どのくらい貧弱かというと、5人程度の射撃訓練を行うために準備された「おそらくAKと思われる小銃」の5丁の内なんと「3丁」が故障していたのだ。

あのAKが3丁も故障しているとは尋常では無い。