今年4月の空自機墜落、パイロットエラーの可能性
とはいえ、これは組織の問題であろう。それを起因とするパイロットエラーという意味。
問題は2つある。
墜落した山の標高を何故機長は見落としたか、あるいは無視したのか。という点。
空自が使用している地図に問題がありそうである。
もう一つは対地接近警報装置を機長が2秒で切ってしまった、という点。
これは、当該の空自機の運用時、対地警報を無視してしまうような飛行が常態化していた可能性を示すものである。
2秒という短時間でその意味の重大さをよく理解せずスイッチを切った、ということは、それに手馴れていたことになる。
少なくても飛行隊単位でこのような状態が常習的でなければ、同乗していた副操縦士が何らかの対応を取るだろう。声で危険を伝えるか、自分が操縦桿を握るかだ。
だからこれは組織的な問題だ。機長だけの問題ではない。
ただ、ボイスレコーダーに副操縦士の声が入っていたかそうでないかはまでは公開されていないので、なんとも言えないが。個人的にはちょっと空自側の悪意(機長にすべての責任を負わせる)が感じられるが、それはおいておく。
とにかく航空安全管理隊にはしっかりしてもらいたい。