国際法、それは哀しい賭け

国際法というとわたしは「ニカラグア事件」を思い出す。

ニカラグア事件は、ニカラグアに対する軍事行動などの違法性を主張し、1984年4月9日にニカラグアが違法性の宣言や損害賠償などを求め、国際司法裁判所(ICJ)にアメリカを提訴した国際紛争である。

ニカラグア事件 - Wikipedia

端的に言えばニカラグアが「アメリカがうち対して侵略(これの定義については諸説ある)してるからやめさせてちょ」と国際司法裁判所(以下、ICJという)に訴えた事件である。

ICJは「アメリカはニカラグアに対して武力行使をしているから、損害賠償してね」との判決を下した。

しかしアメリカはそれを無視したため、ニカラグア安保理に提訴。アメリカは拒否権を行使し提訴は否決。

最終的には、判決は下されたがなんの履行もされなかったという結末に。

国際法というのはかくして「哀しい賭け」となったのである。