国際法、それは哀しい賭け
ニカラグア事件は、ニカラグアに対する軍事行動などの違法性を主張し、1984年4月9日にニカラグアが違法性の宣言や損害賠償などを求め、国際司法裁判所(ICJ)にアメリカを提訴した国際紛争である。
端的に言えばニカラグアが「アメリカがうち対して侵略(これの定義については諸説ある)してるからやめさせてちょ」と国際司法裁判所(以下、ICJという)に訴えた事件である。
ICJは「アメリカはニカラグアに対して武力行使をしているから、損害賠償してね」との判決を下した。
しかしアメリカはそれを無視したため、ニカラグアは安保理に提訴。アメリカは拒否権を行使し提訴は否決。
最終的には、判決は下されたがなんの履行もされなかったという結末に。
国際法というのはかくして「哀しい賭け」となったのである。