日本の天気は「気団」に影響される

気団は発生した場所の地表の影響を受けている。高緯度で発生した気団は低温で、低緯度で発生した気団は高温、大陸で発生した気団(大陸性気団)は乾燥、海洋で発生した気団(海洋性気団)は湿潤である。また、気団は発生した場所の名前が付けられている。だから気団は名前でその性質がわかる。 

日本の天気

そもそも「気団」という独立の用語があるとは知らなんだ。寒気団という言葉は知っていたが。

で、日本に影響を及ぼす気団には「シベリア気団」「オホーツク海気団」「小笠原気団」「長江気団」「熱帯気団」の5つがある。

ちょっと日本、気団に囲まれすぎだろ。

サイトを見てみるとこのうちの「シベリア気団」が面白い。

世界地図で見てみると、日本から見てシベリア方面は左上になる。本来ならシベリア気団は単純に南下するはずであり、日本には影響しないはず(ジェット気流というものもあるが、気団の影響のほうが大きくて、ジェット気流のほうが避けて通る)。

ところが、ヒマラヤ山脈チベット高原のおかげで日本海側に流れることになる。

このとき日本海にある「対馬暖流」がこのシベリア気団に水蒸気を供給する。そうなるとどうなるか。日本海側に大雪が降る。

冬の日本海側の積雪量は世界的に見ても、大変に多いものである。例えば冬のシベリアの気温は大変に低いが、北極海の水温も低く水蒸気があまり供給されないので、降雪量そのものは冬の日本海側ほどではない。 

日本てほんとに過酷。