フリードリヒ3世という人

フリードリヒ3世(Friedrich III., 1415年9月21日 - 1493年8月19日、ドイツ王在位:1440年 - 1493年、皇帝在位:1452年 - 1493年)は、ハプスブルク家出身の神聖ローマ皇帝

フリードリヒ3世 (神聖ローマ皇帝) - Wikipedia

神聖ローマ帝国を調べていたら、この人にたどり着いた。なかなか面白い人生を送ってらっしゃる。

性格に難がありしかもお金がないという方で、どう見ても皇帝の格ではない。

だが時代が必要としたというか、周りの思惑で担ぎ出されてしまった。

この時代は戦乱期と言ってよい。誰かが皇帝になってもそれを蹴落とそうとする人が出たり、領土を奪おうと戦争を仕掛けてくる人もいる。

だからだれが見てもフリードリヒ三世は短命であろうと思われた。

しかしこの御方、一つだけ役立つ性質が合った。「辛抱強さ」である。

本人は、はたして皇帝の座に固執していたのかしがみつこうとしていたのかはわからないが、辛抱強くその地位に立ち続けた。

そうしているうちに、ある敵は自国の都合で去っていき、ある敵は死亡したりしてなんと53年も皇帝の地位にあり続けた。

しかも後継者のマクシミリアンさんは有能であり、どういうわけか親子で神聖ローマ帝国(と言うかハプスブルグ家)の安定に寄与した。

さて、ハプスブルグ家といえば「政略結婚」。

フリードリヒさんも政略結婚でエレオノーレという方と一緒になった。この方の家は大変にお金持ちで、その持参金を持ってフリードリヒさんの経済状況は好転したと言われている。

ご子息のマクシミリアンさんも政略結婚であったが、お互い中が良かったらしい。

この親子のドラマとか見たいけど需要はなさそうである。