音楽ファイルの整理は2つのポイントで決める。

過去にCDのリッピングにMicrosoftMediaPlayerを使用していたのだが、そこで首をひねる状況に直面した。

音楽ファイルの保存先のフォルダ構成の法則がよくわからないのである。

あるものはアルバム単位であったり、あるものは作曲家単位であったり、あるものはジャンル別であったりした。

(ネット上で取得したタグ情報が欠損した不完全なものであったから、そういう不規則なものになったのであろう。またアニメというジャンルの特性上、アルバム内に主題歌、BGM、エンディング曲がありそれぞれに作曲家、アーティストがおり、それらが混乱に拍車をかけた)

わたしは戸惑った。自分で振り分けたわけではないからである。

リッピングするごとに増えていくジャンルと不明のリスト。

映画音楽が「Soundtrack」はわかるが、英会話の勉強が「Speech」あるいは「不明」。

更に「anime」であったり「子供向け」であったり、もう無茶苦茶である。

(だれがそんなことをしてくれと頼んだ)

わたしは心のなかで毒づいた。

しかしその思いを知ってか知らずか、さらに肥大していく音楽ファイル情報。

ここではたと気づいた。音楽ファイルに付随するタグについて無頓着であったことを。

(わたし自身、音楽ファイルに求める「タグ」とは何であろうか?)

この点をまず考えることから始めることが、問題の解決になると思った。

(ファイル名は欠かせない、あとはなんだろう……)

(そうだ! アルバム名だ!!)

心のなかにあったもやもやの原因はこれだった。

つまり「わたしが求める最大で最小の音楽振り分け規則というのは『アルバム』という単位である」そして「それ以外は必要としない」というものであった。

これ以降、音楽管理はMusicBeeに移行してすべての音楽ファイルは「ファイル名」と「アルバム名」にのみ絞った。

インターネットによって作曲者やアーティストが自動取得されるが消去する。

機動戦士ΖガンダムSPECIALの例。

こちらが意図的に保持しているタグは、上記のように「トラックのタイトル」と「アルバム」だけである。

ただしMusicBeeのメインカラムでアルバムアートを並べる関係上「年(発売年)」も記載している。

なお、この機動戦士ΖガンダムSPECIALは2枚組なので、ただリッピングしたままだとアルバムが「機動戦士ΖガンダムSPECIAL disc1」と「機動戦士ΖガンダムSPECIAL disc2」の2つができてしまう。

これでは見かけ上よくないし、実際問題1つのアルバムなので……

まずフォルダ名(アルバム名)から「disc1」「disc2」を取ってリネームする。

そして、タグの設定内「ディスク」の欄において、disc1には1/2、disc2は2/2と入力して、一つのアルバムにまとめる。

このようにすれば、下記のようにMusicBee上のリストでわかりやすくソートされつつ同じアルバムとして処理される。

それにしても、ファイル名でもディスク数が記載され、タグでも表示されるというのはいささかくどいか?

さて、アルバム単位でまとめるためにわたしがした最初のことは、リッピングしたファイルをアルバム単位でフォルダ分けされるように設定することであった。

これは「CDの取り込み」の設定のフォルダ(の生成)とファイルの命名規則である。

このように命名規則を作れば、リッピングされたあと直ちにアルバム名の付いたフォルダが自動で作成される。

また音楽ファイルには(2枚以上の場合はディスク番号もつける)、トラック番号が冒頭についた「音楽タイトル」が付与されたファイルが作られる。

(この命名規則は2枚組のCD用であるため、通常は〈ディスク-トラック番号〉ではなく、〈トラック番号〉のみでよい。そうしないとタイトル名に「Unknown」とついてしまうので注意)

 

このようにすれば、パソコンに取り込んだ楽曲ファイルは上記のようにアルバムごとにフォルダ分けされてスッキリする。

これをしないと「作曲者」や「アーティスト」などでジャンル分けされてしまう。またそれ用のフォルダも勝手に作られてしまう。

最もこれはあくまでも「わたしルール」であって皆がそれに向いているわけではない。

というのも現在において音楽ファイルの管理というのは、その再生する機器によるところが大きいからだ。

おそらく携帯型音楽プレーヤーを持っている人であれば、リッピングしたファイルをどんどんそれに取り込んで、タグでアーティスト別に分けて整理したほうがわかりやすいだろう。

これが現在の主流であると思われる。

つまりわたしの音楽管理法は、過去に見られたCDによるアルバム単位での振り分けという非常に時代遅れのものなのである。