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シン・ゴジラに共感するための3つの背景、だから海外では受けが悪い

シン・ゴジラが公開されて久しいが、いまだその熱が収まらない。

とはいえ、これまでで明らかになった残念(?)な実態も明らかになった。

それは「海外においてはあんまり評価されていない」という点である。

これにはあたりまえの理由がある。

1.日本の政治家と官僚の動きについて知っているという背景

日本といえば会議、時間があれば会議である。事件は現場ではなくて会議室で起きているので、海外では受けが悪い。

2.東日本大震災を経験している

日本といえば災害列島。だから、あのめちゃくちゃになった家屋、ビルには動揺し、かつ注視せずにはいられない。

3.日本は核被爆国である。

日本といえば核被爆国。だから核に対する思いは複雑で、とりわけ核兵器に対してはどんな理由であっても許容できない。

実はこれ以外にも、意外な「背景」がある。

それは庵野総監督の画像構成の文字通りの背景である。

例えば、タバ作戦戦闘団長が階段を上る背景には、走る高機動車が出てくる。

例えば、立川防災基地の被爆確認のための背景には73式トラックと指揮通が駐車している。

例えば、ヤシオリ作戦の指揮所の(映像的には全面であるが)背景には立哨して89式小銃を構えている陸自隊員が二人、不動の態勢で警戒している。

これを長々とはっきりと見せるのではなく「ちらっと」見せるのが庵野監督流だ。

ここらへんが「格調美」として見て取るか、そうでないかでこの映画の面白さはずいぶん違ってくる。