異性に触れられた日

もてない自慢をさせればたぶん地方第一位ではないかと思われるわたし。

当然、異性からの接触などあるはずもない。

それでも生活していれば、何らかの接点がある異性というのは出てくるものである。

なかには、わたしに話しかけてくるという物好きもいる。

もっともそれは「異性として意識して話しかけてくる」のではない。単にとても優しくて性格が良い人なのである。誰にでもそういう対応をしている。

見習いたいものである。

さて、そのような人と「あること」で話す機会(といっても本当に僅かな時間)があって、わたしが冗談を言うような形になったことがあった。

そうしたら「やだもー」みたいなリアクションがあって、それと同時に自分の肘をわたしの腕に「グッ」と押し込んできた。

んん?

なんとも思わない自分に少し不思議な気持ちになった。

昔だったら、かなり高揚しただろう。

さらに、わたしがよそを向いているときに話しかけてきたのだが、わたしは最初それに気づかなかった。それであろうことか手を「ツンツン」とわたしの手にしてきた。

んん?

やはりなんとも感じない。

うつがひどいのだろうか。

異性から関心をしめされた(ような感じ)のに、なんだろうこの無感覚さは。

もちろん、私に触れてきた人は「わたしに好意を持っているわけではない」。誰にでもそういう親しげなことをする人なのだ。

それがわかっているから、なんにも感じないのだろうか。

そうとう枯れているのかもしれない。