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「戦闘」と「戦闘行為」、その違いは?

これについて、河野統合幕僚長は「目の前で弾が飛び交っているのは事実で、部隊が見た状況について、一般的な意味で『戦闘』という言葉を使った」と述べ、PKO参加5原則に影響する法的な意味での「戦闘行為」を意識して使ったものではないと説明しました。 

ここで分けて考えなくてはならないのは「PKO参加五原則」の問題と、「戦闘」の言葉の定義の問題である。

稲田防衛大臣が、8日、「憲法9条上の問題になる言葉を使うべきではない」などと答弁したことを踏まえ、「憲法9条の問題になるとまずいから『戦闘』という言葉を使わないのか」とただしました。 

あー、防衛大臣が「憲法9条の問題」といったから複雑になっちゃったのね。

防衛大臣が言いたいのは「憲法9条で言われている、いわゆる『国際的な武力行使の一環で行われる戦闘』が発生しているわけではないので、PKO五原則が崩れたわけではない」ということね。

いきなり「憲法9条」なんて出てくるから「南スーダンで活動中の自衛隊武力行使?」とか誤解しちゃうミスリード的な内容だね。

憲法9条でいう戦闘→国家間の戦闘→そうなるとPKO五原則が崩れちゃうね→自衛隊南スーダンから撤退しなくちゃならないね、となるから官邸としては困っちゃうわけだ。

官房長官は、記者団が「稲田大臣は、PKO参加5原則が崩れた状態としないために、『戦闘』を『武力衝突』と置き換えたのではないか」と質問したのに対し、「それは当たらない。法的な意味での『戦闘行為』は、国際的な武力紛争の一環として行われることが前提となっており、こうしたことは生じていない。全く問題ない」と述べました。 

法的には全くそのとおりである。

ただ、武器の使用(今回の事例はこう言わなければならない)がある程度の人数をもって組織的に行われ、かつそれにより死傷者が出た場合は、自衛隊現地部隊に対する脅威もそれなりに増しているわけである。

ここまでくると「国際的な武力紛争」による戦闘行為かどうかはもうあまり関係ない気がする。

あとちょっと現地部隊がかわいそうと思ったのが統合幕僚長の……

そのうえで、「部隊を責めるつもりはなく表現を制約するわけではないが、議論に発展するということをよく考えて書くようにということだ」と述べ、派遣部隊に対し、「戦闘」という言葉を使う際は注意するよう口頭で指示したことを明らかにしました。 

この発言。これは部隊を責めてるし結局「表現を制約」してるでしょ。しかもこれ「口頭で指示」というのも責任逃れ。

自分の発言に責任を持つならば「達」でも出せばよろしい。