北の工作部隊、いまだ健在なり「要人殺害」

最新ニュースとしては以下の情報。

北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏が、マレーシアで殺害されたと見られることについて、韓国の情報機関は、北朝鮮指導部の指示を受けた工作員が毒物を使って殺害したとの見方を示しました。一方、マレーシアの警察は、今回の事件に関連してベトナムのパスポートを持った女1人を拘束したと発表しました。 

キム・ジョンナム氏殺害関与か ベトナム旅券所持の女を拘束 | NHKニュース

 なぜ、殺害する必要があったかについては以下の情報。

北朝鮮情勢に詳しい韓国の専門家は「北の人間で公に国家を批判できるのはキム・ジョンナム氏しかおらず、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長にとって邪魔な存在だった」と指摘し、キム委員長が殺害を指示したとの見方を示しました……さらに……「北から亡命した人々の間で、キム・ジョンナム氏を中心とした亡命政府を作るべきだとする話が出ていた」と述べ、キム委員長にとって無視できない存在になったため、殺害を指示したのではないかという見方を示しました。

キム・ジョンナム氏が邪魔で殺害か 韓国の専門家 | NHKニュース

だとしても性急すぎる。

ざっくり分けると、特殊工作部隊は「党」の指揮下にあるものと、「軍」の指揮下にあるものの2つにわけられる。

これまでわかっている北の工作部隊による要人等殺害(未遂を含む)を振り返ってみる。

(1)特殊部隊が青瓦台を襲撃失敗(軍)。

(2)他国を訪問中の敵大統領、爆殺失敗(軍)。

(3)オリンピック妨害のため旅客機爆破(党)。

(4)目的不明の北特殊部隊敵国進入、潜水艦座礁し発覚(軍)。

(5)亡命した「北の要人」工作員に殺害(党)。

そして今回の事件である。

この傾向からすると「党」指揮下の組織による犯行だと思われる。