「うつヌケ」は、読むタイミングを選ぶ

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

実はAmazonでの評価は割れている。

だから購入するかどうか迷ったが、休みに入ることもあり軽い気持ちで読むことにした。

読んでみて分かった。これは読む人の「タイミングを選ぶ」本であると。

この本のタイトルにある通り「うつヌケ」とあるわけであるから、うつ状態を脱するかその直前の状態の人に向けられたものである。

決して「最悪のうつ状態」の人が読んで、それが改善するために書かれたものではない。それはこの本を読み込むとよく理解できる。

この本が最適なのは「うつ状態が長く続き、いくらか良い方向に安定してきた」人が読むことだ。

その人に対して「どういう見方が『うつヌケ』に役立つか」という「手助け」をする本なのである。

これを「精神科医が書いた治療本」であるとしてみてしまうと、その内容を見誤ってしまうだろう。

多くの人のインタビュー(精神科医を含む)による「体験本」であるため、自分に合う「うつヌケ」に役立つ情報があるかもしれない。

わたしとしては、「客観的に物事を見る」というところが役立った。うつ状態になるとどうしても「主観的に物事を悪く見て」しまう癖がついてしまう。

おそらくわたしにとっては「その癖を脱することによって」うつ状態が快方に向かうものとなるのではないだろうか?