チャレンジ・軽自動車名義変更

ネット上に「軽自動車の名義変更」のサイトはかなりあるんですけど、自分にはなんかわかりにくかった。 改めて考えると、「しなければならないこと」と「用意するもの」と「書かなければならない書類」というところがごちゃになってるんですよね。 だから、自分の場合としてそれを分けて名義変更にどう備え、何をすればよいのかまとめてみた。

なお、前提として「都道府県が違うところでの名義変更」の場合です。

わたしはというとY県で(Y県ナンバーの)自動車を買い、現住所のX県で名義変更をしました。所有している車は新しく入手した一台だけです。もし複数車を所有していれば、その名義変更する車は別にもっていかなくて大丈夫です(名義変更とナンバープレート取得に対象となる車は必要でないため)。

◆あらかじめ準備しておくもの。

「自分の」住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)。

自分の判子(シャチハタでなければよい)。

ドライバー(運転手ではなくて、工具、ナンバープレートを外すのにプラスドライバーを使う)。No.3と呼ばれる規格。

ベッセル(VESSEL) メガドラ貫通ドライバー プラス3×150 No.S-930

わたしは上記のものを買ったんですが、安定感があってよかった。ただ金属部分が長いかなぁ……

もうちょっとこだわりたい人はこれもおすすめ。

Wera(ヴェラ) 350SK プラスドライバー 3X150 008753

軍手。

◆売り手(中古車店)から必ず受け取らなければならないもの。

新しい車の車検証(原本)。

売り手(中古車店)の署名と判子がある「申請依頼書」。

◆名義変更のために行かなければならないところ

自分の住んでいる場所にある「軽自動車検査協会(全軽自協)」(陸運局ではない)。

軽自動車検査協会で行う手続き ざっくりいうと……

(1)「車検証の内容を変更」します。

(2)「今までつけていたナンバープレート」を返します。

(3)「新しいナンバープレート」を受け取ります。

(4)「軽自動車税」の転入と廃止を行います。

……という流れになります。

では、詳しく見ていきましょう。

まずはネットで自分の住所を担当している軽自動車検査協会を探します。そして受付時間が何時からかを調べます。だいたい午前9時から午後12時、1時間ほど休みがあって、午後1時から午後4時までだと思います。

始めて名義変更する人、遠方に軽自動車検査協会がある人などは「朝一番」に行きましょう。「午後でいいやー」とか思ってると思わぬことでトラブルが発生(書類の不足や不備)して、時間がずれ込むことがありますので、できるだけ早く行きましょう。

これはネットで知ったことですが、年度末は混むらしいです。避けたほうがよいでしょう。

さて、軽自動車検査協会の駐車場に対象となる車を滑り込ませました。早速施設に入って…… ではなくて、今までつけていたナンバープレートを外します。協会によっては脱着場(屋根付き)があるので、もし空いていればそこで行いましょう。もちろん協会に併設されている駐車場でも問題ありませんが、ほかの車両も出入りするのでその場合は注意しながら作業してください。

ここで準備したプラスドライバーをおもむろに取り出します。軽自動車には封緘はなく単にねじ止めされているだけなので、すぐとれるはずです。

ただ古い車両の場合、ねじが錆びていて最悪ナメてしまうこともあるので、できればそのような状況であれば自宅の駐車場でねじがすぐ緩むかあらかじめ確認したほうがよいでしょう。プラスドライバーで無理ならば10ミリのスパナでも取り外すことができます(その規格のねじであれば)。

こういうの。をこういうスパナで……

トラスコ中山:TRUSCO コンビネーションスパナ(パネルタイプ) 10X10mm TMSN-10 型式:TMSN-10

完全、丸ねじだどどうすればいいんですかね。 さて取り外したナンバープレート。意外と汚いんですね。だからこの作業は軍手をして行います。そしてその軍手でナンバープレートの汚れを拭きます。

ある程度きれいになったナンバープレートと車検証、住民票の写し、自分の判子、申請依頼書を持って、ここで晴れて協会の建物に入れます。

手続きの窓口付近に人があまりいなければ、手っ取り早く誰でもいいので「名義変更したいのですが」と言いましょう。そうすればまずは「X番窓口に行ってください」と親切に教えてもらえます。

そこで指示された窓口に行きます。そうすると窓口のお姉さんはおそらく「軽第1号様式」 これ(ちなみに一番下の「署名捺印」の部分を除く、マス目は「鉛筆」で書きます)。

と「自動車取得税軽自動車税申告書(報告書)」 これ。

を手渡してきます。 もしかしたらこの時点で「軽自動車税の転出手続きの代行を行っていますがそれはどうしますか?」と聞かれるかもしれません。これはいわゆる「税止め」と言われるもので、売り手(中古車屋さん)の軽自動車税の課税停止を「自分でやるか」「協会に代行してもらうか」ということを聞かれているのです。

各市町村は軽自動車をだれが持っているか、誰に売られたかということはいちいち把握していません。だから何の手続きもしないでいると、最初の軽自動車のユーザーに延々と軽自動車税の納付書を送り続けてしまいます。だから「今の軽自動車はわたしが所有しているので、前の所有者への課税はしないでください」という転出届出をしなければいけないのです。

本来であればこれは、自分の住んでいる市町村の軽自動車税を担当しているところ(つまり今来ている協会とはまた別の場所)に行って手続きをしなければなりません。しかし協会はその「代行」を行っています。もちろんただではありません。とことんまで手続きの金を減らしたいなら「自分でやります」と言って断ることもできます。 わたしはもう面倒だったので「代行」をお願いしました。そこで手渡されたのがこれ。

軽自動車変更(転出)申告書。 代行手続き料は1000円でした。

わたし場合は3つの書類に記入をしなければならないことになります。

それぞれの記入例が書かれている書類が手渡されることもありますので、それを見ながら記入台に移動して書類に書き込みましょう。 用紙はタダですので、効率を優先してバーッと書いちゃいましょう。

ちょっとわかりにくいのは「軽第1号様式」住所コードぐらいでしょうか。これは自分の住んでいるところを数字で表しているもので、それを調べるための電話帳のようなファイルが置いてありますので、それを見ながら数字を書き込みましょう。あと判子をつくのも忘れずに。

ざっと見直して、問題がなければ「最初に用紙を手渡してくれた窓口」に自分の書いた書類と住民票の写しと申請依頼書を出します。

ここら辺ちょっと記憶があやふやなんで前後しますが、外したばかりのナンバープレートを、書類を受け取ったところとはまた別の窓口(ナンバープレート返却・配布係)に返却します。

この窓口のお姉さんに手渡しすることになるので、先ほどの「ナンバープレートをきれいに拭く」というのは大変大事です。忘れないようにしましょう。

書類を提出した窓口では、わたしの書類に不備がないか、足りない物がないか調べます。微妙な間違いは窓口で訂正してもらえます。ただこれは比較的暇な時期だからかもしれません。繁忙期にはそんなことしてもらえないかも……

適正に書かれたかどうか確認された書類等をひとまず受け取って、今度は新しい車検証を発行してもらう窓口まで移動して、確認してもらった書類を出します。

そこでしばらく(10分ぐらい)待ちます。 名前か番号で呼ばれたら新しい車検証が出来上がっています。受け取りましょう。

今度はその新しい車検証をもって、先ほどナンバープレートを返却した窓口にいきましょう。新しい車検証を提出すると、それをもとに新しいナンバープレートを手渡してくれます。

ここでおそらく発行手数料を取られます。大体1500円ぐらいです。

新しいナンバープレート用の「ねじ」をもらえることがあります。どこからそのお金が出ているのか知らないのですけど、新しいほうがよいのでもらっておきましょう。

さて、新しいナンバープレートを軽自動車につけます。 プラスドライバーをおもむろに出します。このナンバープレートは汚くないので軍手は、いりません。申請がうまくいったことを喜びつつ、慎重に取り付けしましょう。

わたしの場合は全体を通して約50分かかりました。

それでも全体の代行を頼むと「1万円」ほど吹っ飛ぶわけですから、それを考えれば自分で手続したほうがはるかに得です。

お疲れさまでした!!