武装勢力が「弾道ミサイル」発射する時代
ロイター通信などによると、サウジアラビアの首都リヤド近郊の国際空港に向けて4日夜、イエメンから弾道ミサイルが発射され、サウジの軍部隊が迎撃した。死傷者などは出ていないもよう。
武装勢力、といっても内戦状態にあるところであるからそもそも正規軍の装備を正規軍の兵士だった人間が発射したと考えられる。AK-47を装備したただの集団というわけではない。
とはいえ、そのような指揮系統もあやふやな一集団が弾道ミサイルをどうこうできるというのは危険だ。もしかしたら「第3国」横流しするということも予想される。
実際どんな状況だったかというのは想像するしかないが、武装勢力がスカッドを発射しパトリオットに落とされたと考えるべきだろう。
調べてみるとこの弾道ミサイル発射という事態は数年前から発生していたことが分かった。
内戦状態にあるイエメンで15日、ハディ大統領派と対立するイスラム教シーア派武装組織「フーシ」とそれに協力する武装組織が、隣国サウジアラビアによる軍事介入への報復として、サウジの空軍基地に向け弾道ミサイルを発射した。
このニュースの日付は「2015年10月15日」となっているので約2年前ということになる。
ところで、サウジアラビアでは弾道ミサイル対処を担当しているのは「サウジアラビア防空軍」であるが、装備の面で最近動きがあった。
従来のホークとパトリオットに加えて、ロシアのS-400とTHAADここのところ急に購入を決めている。