北の兵士、共同警備区域を越えて南に亡命
韓国軍の関係者によりますと、銃声が数発聞こえ、警戒を強化していたところ、軍事境界線から南側に50メートルほどの場所に北朝鮮の兵士が倒れているのを発見し、韓国軍の兵士数人で抱えて安全な場所まで運んだということです。
ちょっとふしぎなのは、ここは北も南も超警戒ポイントとして人員や監視カメラで監視しているはずなのに、軍事境界線から南に50メートルも入られた場所で「見つけた」というのは、なんか不自然。
共同警戒区域の軍事境界線付近には建物が密集している部分があって視界はありそうだが…… 南の人たちが一応自制して、北の兵士ができるだけ自分たちに近づくのを少し待っていたのだろうか?
非武装地帯であるが、警備名目で南北どちらも1000人までの武装兵をおくことが可能である。
ポプラの木事件の再来にもなりかねない事態であった。
こちらの本によると、共同警備区域にいる北の兵士はかなり厳しく訓練されて、思想的にもチェックされているので亡命しそうにないのだが、「銃声が数発聞こえ……」というところにヒントがありそうだ。
つまり共同警備区域担当の北の兵士であれば、そもそもその亡命阻止をするための銃撃をする間もなく境界線を越えることができる位置に自然にいることができるはずである。
だからわたしは共同警備区域担当の兵士ではないと考える。亡命目的でやってきた担当兵士以外の人間である。