GoogleVoice電話番号とアメリカ電話番号取得で沼にはまる(その5)-AT&Tの場合・その前編
試験結果・超失敗
敗因は2つある。
一つ目は、購入する端末について事前によく調べなかったこと。二つ目はカスタマーサポートの状況をよく調べなかったこと、である。
一つ目の詳細。
購入した端末は「アルカテル・TETRA」である。
エントリークラスの端末を多数販売している割と有名な会社である。その意味で油断していた。
AT&TもT-Mobileと同様、Wi-Fi callingのサービスを提供している。T-Mobileが販売している端末は基本的な機能としてWi-Ficallingを備え付けられている。
わたしはてっきりAT&Tも同じだと思い込んで、エントリークラスの50ドルスマートフォンを購入した。
起動して画面を見たわたしは違和感を覚えた。Wi-Ficallingのステータスアイコンが無い。T-MobileのZTEAvid Plus(2016)では、繋がっていなければ赤、繋がっていれば白のWi-Ficallingアイコンが出ている。
「Wi-Ficalling? 基本的に備わってますが何か?」
という雰囲気をプンプンと出している。どころがどうだTETRAは。Wi-Fiとバッテリーのアイコンしか出ていない。
これはおかしいと思い、設定を覗くもWi-Ficallingをオンにするスイッチはないし、該当する設定項目が無い。
「やられた……」
すでに手遅れなのだが、確認のためAT&Tのサポートチャットに質問を書いてみた。
答えは「それにはない」というものであった。
これは、調べてなかった自分が悪かった。
後で、Wi-Ficallingを利用できる端末のリストを聞いてみたら、最低でも300ドル以上の端末からでないと使えないことが分かった。
出来るだけ安くアメリカの電話番号を取得するという目的がある以上、それはいただけない。
二つ目の詳細。
実は、とにかくウェブ上だけでアクティベートができないものかと探っていたところ、それらしいページがあった。IMEIとSIMカードナンバーを入力しクレジットカード番号を入力。決済は完了した。
しかしアクティベートできている様子が見られない。
一つ目の詳細からも明らかなように、自分の買った端末はWi-Ficallingが使えない。そうだとすると、いつまでたっても日本にいる間は端末上で確認が取れないということになる。
つまりお金だけ引き落とされて使えないという、誠に間抜けな状況が生じてしまったわけだ。
これは困ったと、サポートチャットに書き込むもAT&Tはサービスとしてのチャットサポートは後払い方式の契約しか対象にしていない。つまりプリペイドに関する質問はチャットでできないのだ。
しかし「AT&Tのアクティベートの問題」として何とかチャットにねじ込んだところ、親切にも返答が来た。
ただ、やはり本格的なサポートは電話でということであった。これは覚悟していたので構わないのだが、問題は日本語が通じるかどうかであった。
その懸念を伝えたところ、なんと日本語のサポートがあるという返事であった。礼を述べて勇んで電話をかけてみるも、なんと英語。しかも何か番号を押さないといけないようで、ただ待っているだけでは人のサポートにはつながらない。
この点も含めて、またチャットで聞いてみると「いまの時間はサポートを実施していない」とのことであった。
で、該当する時間に再度電話をかけてみるとまた英語のアナウンス。最初の電話と全く同じであった。
半分涙目でチャットに駆け込むと今度は「000000000」で行けるとの回答が。
今日、それを実行してみると…… やはり同じであって何も変わらない。
さすがにこれではいけないと思い、アナウンスに耳を傾けることにした。そうすると「1を押せ」と言っているようであることが分かった。
じゃあ押してみると、はたせるかな呼び出し音が鳴り、オペレーターにつながった。
オペレーター「ペラペラペラ」
来たよ……
ここで磨きのかかった日本語英語である「わたしは日本語しかできないので、できる人をお願いします」発動。
オペレーター「アーン」
明らかに戸惑っている。そこから別の部署に回されていよいよ日本語で話せるかなと思いきや……
「hello」
英語である。結局最後の最後まで日本語は出てこず、「英語しかできないでごめんね(意訳)」的なセリフとともに、電話は終了した。
これもわたしが悪いんです。英語を話せれば済むわけですから。しかし今は話せないわけで、どうしようもない。
結局、サポートからの助けを得られる見込みがなくなったことで、AT&Tでの番号取得はあきらめざるを得なかった。
調べると日本語のサポートはあるようなんだけど、どういうことなんだろう。経費節減で廃止になったのかなぁ……