Hulu洋画劇場「ピースメーカー」
ロシアの核弾頭が奪われた。科学者・ケリー博士(ニコール・キッドマン)と米統合参謀本部の将校・デヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)の二人はそれを追うが……
軍事ポリティカルサスペンスのジャンルだが、アクションもある。
しかし今になってみると、二人の会話にアメリカの将来への暗示がある。
事件当初、デヴォー大佐は犯人の見立てについて「力と地位を求めて高額の金を出す、そういう奴が注文主だ」というが、ケリー博士の意見は違った。
「力とか地位になんかに関心のない人間だっているのよ、罪のない人を殺して胸の怒りと不満、憎しみをぶつけるの、恨みを晴らすために……」
この映画の公開から3年後、どんな背景を持つ人間がアメリカを実際に攻撃したのか。地位か憎しみか。