投げ銭的な使い方もできる匿名送金アプリ「Kyash」
https://kyash.co/
お得、匿名、便利、な送金システムが登場した。
本来これは「国際ブランド(クレジット)プリペイドカード」の役目を果たすアプリである。いわゆる「前払い(チャージ式)バーチャルカード」といわれるものだ。
はじめに言っておくがこれはすべての手数料が無料である。繰り返すが「無料」である。発行手数料も、年会費も無料。
そしてすごいのは「本人確認手続き無し(ただし登録のさいには携帯電話認証が必要)」で「年齢制限なし」というところであろう(ただし未成年者は親の同意が必要)。
さらにキャッシュバックが2%であるということが魅力としてあげられる。これは非常に大きい。何せほかの同種のカードは0.5%だからだ。
基本的な使い方としてはアプリをインストールし、メールアドレスを登録し携帯電話番号で認証すれば準備が完了する。
この段階で、バーチャルカードの発行手続きを行えば即座にクレジットカードと同じような働きをする16桁の番号が割り振られる。
なお、後述のリアルカードについてであるが、それを発行してもらいたいと思う場合は、バーチャルカードの発行はせずにスキップして登録手続きだけを済ますこともできる。というのも、最初にバーチャルカードを発行してカード番号を割り振られても、あとでリアルカードが手元に郵送されたときに「すでに発行された番号」は廃止になるからだ。もっとも、番号が変わるだけであって「Kyash」上の自分の資産(チャージ分)は変わらないので、実質的な変更はない。
そして、クレジットカード(国際ブランドデビットカード)から、あるいはコンビニで、あるいは銀行口座からチャージすることができるのであるが、これも「無料」である。
ほかのものだとコンビニでカードを買うと数%手数料を取られるものだが、これにはそれがない。100%資金を無駄なく利用できる。
またこの国際ブランドプリペイドカードのチャージであるが、ほかはたいてい手数料がかかる。だがこれも「無料」である。
さらに2018年6月7日にリアルカードの発行も開始された。これで街中のお店でも使えるまさに全方位隙間なしのカードになった。もちろんリアルカード発行の手数料も無料である。
ちなみにわたしのKyash IDは「hantyo」である。
あるところに、わたしにお金を出したいと考えている人がいたとしよう。通常であれば口座振り込みか現金書留で送るしかない。その場合、送金したい人はわたしに「身バレ」してしまう。わたしも本名か住所を明らかにしなければ受け取れない。
だが、Kyashを導入すれば無料で簡単に送金できる。あなたはKyashでhantyoを検索してそこで必要額を送金すれば完了である。そしてあなたのKyash IDも匿名で登録できることに注目してほしい。そしてわたしも自分の素性を明らかにしなくても受け取れるのだ。
つまりわたしは「いったい誰が投げ銭してくれたのか」という点がわからないというわけだ。
ちなみに、Kyashでは身元を表す名前の登録に関して「本名」と「ユーザー名」と「Kyash ID」がある。ここで他人に公開されるのは「ユーザー名」と「Kyash ID」であり「本名」は公開されない。そして「ユーザー名」と「Kyash ID」はいつでも好きなものに変更できる(ただしほかの人が使っていない場合)。
なので……
本名 田所雄二(本当の名前)
ユーザー名 黒須瞬(ペンネーム)
Kyash ID black(Kyash ID用)
などと使い分けることも可能だ。
もともとのこれの使い方は割り勘でお金を集めるためなどを想定しているためもちろん全部本名でも構わない。
最後になるが、一つだけこのアプリでできないことがある。それは送金されたお金の現金化である。つまりこのカードを使ってやり取りしたお金は、ATMなどで引き出すことはできない。
「それじゃ送金じゃないだろ!」という声も上がりそうだが、法律の関係で難しいようだ。ただ、受け取った相当額をVisaカード払いとしてネットやリアルで利用できるので、そこは「ギフト用」「プレゼント用」として割り切って使うしかないだろう。
創作活動を行っている人を応援したいと思っている人たちに広がってほしいと考えている。
そして、テストを兼ねてだれかわたしにお金を送ってください。