シン・ゴジラ総合感想

映像、ストーリーとも破綻がないのになにか物足りない……。

なぜそう感じたかと思いかえしてみると、心に引っかかっていたのが音楽だった。

正直、これがもったいないという気持ちになった。

なぜ全部、劇場版新譜にしなかったのか。

それだけが残念。やはりその時代、そのストーリーに合った音楽というものは存在するだろう。

ただ「あの有名な曲」を惜しげも無く使ったのは同じ作曲家として問題ない。むしろテンション上がる。

まとめると、その曲一つ一つはいいのだが、シン・ゴジラとしてはちょっと? だ。

あと、これは作品の評価としては関係ない部分の話。

あまり広くない劇場なのだが、ほぼ席が埋まっている状態。こんなのはじめてだ。もっとも休み期間中というのもあるだろうが。

そして、映画終了直後の雰囲気もはじめてのものだ。エンドクレジットが出始めてから退出する人は数人いたが、ほとんど誰も席を立たないで、身じろぎもせず映画の終わりを迎えた。

なんかみんなであっけにとられた、という感じ。劇場内が明るくなってからも一瞬、誰も動かないという異常事態。

映画開始前は割と若い人たちがいろいろと雑談していたのだが、映画後は皆、黙っていた。

とりあえず「夏休みなにか面白いことないかなぁ……」とか思ってる人は、一つ騙されたと思って見に行ってみることをおすすめする。