航空機の空撮CGについて

よくあるじゃないですか、映画で。

戦闘機を後ろから捉えたカメラが、排気口をかすめて横に移動するっていう視点。

ダイナミックだといえばそうなんだけど、実際考えると絶対撮れない方法なので、ちょっと興ざめする。

航空機の空撮を見慣れていると、横からの単調な撮影でも満足しますよ。

「航空機の正面に位置するカメラが、ミサイルの発射瞬間を捉える」ってのも、なんとなく無理。

これを斜め後ろからというのなら分かる。

一瞬で「このカメラの位置は無い!」と思うと、その画像は「ああ作り物なんだな……」と感じてしまう自分がいる。

もっとも、色んな所でCGが使われているから、なにが「作り物」かという議論はあろうけれども。今やあらゆる場面でCGが使われてますよ、と言われれしまえばそれまでだけど。

もちろん、迫力を出すという意味で「新たに考えだされた」映像になったということなら理解できるが、最近はそういう構図が多すぎる。

なんてこんなことを言うかというと「アポロ13」の作り方を知っているから。アポロ13は一般の観客に「一度本物のサターンロケット打ち上げの記録映像を見てもらったあと、改めて印象に残った場面を思い出して貰う」という方法で映像を再作成したから。