毒親の子供の本当の苦しみはこれからだ

わたしの親は「毒親」である。

今まで散々苦労させられてきた。最近もわたしの家に押しかけてきて言いたいことを言って、帰っていった。

「毒になる親」という本によると、その影響は親が死んでもつづくという。全く難儀な話だ。

今日、ふと考えたのだが「毒になる親」をもつ子供の「本当のつらい点」はなにかということ。

それは「毒になる親」の影響を受けた子供が、自分の失敗した人生のツケを自分で払わなければならないということではないか。

ちょっとわかりにくいと思うから説明する。

「毒になる親」のもとで育った子供は100%、精神を病む。うつ病や躁病になるだろう。

その結果、身体も病むかもしれない。

自傷行為や、暴飲暴食による生活習慣病や(遺伝を除く)糖尿病なども含まれるだろう。

本稿ではこれらの現象を単に「害」と表記する。

上記のような「害」の原因は「毒になる親」だとする。

子供としては、それを理由に「親を責めたい」と思うだろう。わたしはそれを肯定も否定もしない。

しかしそうしたとしても、自分に降りかかる「害」から受ける影響は、なにも変わらない。

責めようが責めまいが、「害」による影響は同じなのである。

自分がうつ病になったのは「毒になる親」のせいであっても、苦しむのは自分なのだ。

全く理不尽だが、それが現実だ。

わたしもいまだ「うつ状態」から抜け出せないでいる。

わたしの親は、わたしに対して役立つ教育を全く行ってこなかった。

おかげでわたしは貧乏で手に職もない。

わたしはそのことについて、親を責めたいし、実際に親に責任があると思う。

だがそうしたところでなにが変わるのだろうか?

確実なことといえば「親はわたしよりおそらく先に死ぬ」ということだ。

わたしに害を及ぼした親は、わたしより先に死になんの価値もないわたしという人間が残ることになる。

なんで親はわたしの人生をしっかりとしたものにするための教育をしてくれなかったのだろう。

わたしの人生は「親のため」に、まるでドブに捨てたようなものである。

だが、その責任を負うのはまぎれもない「わたし」なのだ。

なんと理不尽なことだろう。