北有力者殺人事件、本日のまとめ。
警察は、19日、初めて記者会見を開き、事件に関与した疑いで新たに30代から50代の北朝鮮国籍の男4人を特定し、行方を捜査していることを明らかにしました。4人はいずれも、キム・ジョンナム氏がマレーシアに入国した今月6日の前後に入国し、事件当日の今月13日に国外に逃れたということですが……
記事タイトルの「すでに帰国」というところは飛ばし記事。マ警察が言っていることは「殺人事件に関与した疑いで、北国籍の男4人を特定し行方を追っているが、13日に国外に出ている」ことである。
マレーシアの外務省は、北朝鮮の大使を呼んで抗議したうえで、北朝鮮に駐在するマレーシア大使を帰国させたことを明らかにしました。
めんどくさいことになっているので時系列で整理する。
17日、殺害された北有力者を引き取るため、北大使が遺体が安置されているところに行ったが、マレーシア側がこれを拒否。このマレーシア側の態度について、北大使は「何かを隠そうとしている」と非難した。
20日、マレーシア外務省が、北大使をマレーシア外務省に呼び出した。「北大使が17日に発言した非難は誤りであり、マレーシア側はこれについて北に抗議する」と北大使に伝える。マレーシアは北に対する講義の姿勢として「在北マレーシア大使を本国(つまりマレーシア)に帰国」させた。
この記事では「マレーシアは数少ない北の交流国」であることにも触れ、それが「マレーシアが来た工作員の拠点となっている」と指摘している。
また、19日付けの新聞「中央サンデー」は韓国政府当局者の話として、北朝鮮は2010年ごろから、外国人をテロや工作の実行者に仕立てる手法をとり始めたという見方を伝えました。この当局者は、2008年にアメリカが北朝鮮を「テロ支援国家」の指定から外したあと、北朝鮮が再指定を回避するために外国人を使うようになり、主に東南アジアやアフリカ出身者を狙うと話しているということです。
なるほどね、外国人を使ったのには理由がある。
カン・チョル大使は……「マレーシアの警察が公正で正確な捜査を行うよう待っていたが、むしろわれわれを疑うような捜査をしている」と述べ、北朝鮮側と共同で調査を行うようマレーシア側に提案する考えを示しました。 また……すでに出国した北朝鮮国籍の男4人について記者団から問われたのに対して、「何の根拠があって容疑者だというのか。同じ日に出国した人は何人もいる」と述べました。
マレーシア警察がなんの説明もなく「北の4人が関係している」と発表しているのでこう言いたくなるのもわかる。