モスル西部制圧作戦、概要判明

この作戦の背景には、1月に奪還したモスル東部での苦い教訓がある。ジョセフ・ボテル米中央軍司令官によれば、イラク軍は東部奪還までの3カ月間に約3500人の死傷者を出した。その二の舞いを避けるため、今回は3方面から攻撃を仕掛けて敵の混乱を誘い、1つの前線に戦力を集中できないようにした。 

「地獄の市街戦」はまだわからんだろう。言いすぎ。ただ、一般的に「ゲリラ制圧」というのは非常に困難であることは確かである。

3方向からの同時攻撃ということだが、作戦が功を奏したのもあるが、IS側も「モスル東部戦」でそうとう人員を消耗したと見える。

ISの補給線は「モスルから見て北西に伸びるシリアへの道」であり、今はそれは遮断されており、兵糧攻めの様相を呈してきた。

対するイラク治安部隊は「いまだ健在」であり、有志連合からの支援も受け続けている。巧みに制圧作戦を進めていけば効果的にしかも被害も少なく侵攻できるのではないか。

なお、報道による写真や映像から見るにイラク治安部隊の装備は以下のもの。

イラク陸軍 M-1、M113、M1114、MRAP等。

警察部隊 M1117