「Google Fi」のSIM、米BEST BUYで独占販売

「そんな意地悪をしなくてもいいじゃないか」というぐらいGoogle Fi SIMの発送基準が厳しい。

アカウントを新たに作ったり、アメリカ版のアカウントを作ったりと我ながら涙ぐましい努力を続けていたのだが、ことごとく「Order has been canceled(あなたの注文はキャンセルされました)」と無情なメールが返ってくるばかり。

まあGoogleさんにも言い分はあるんだろうけどさ、せっかく(ほぼ)世界サービスを展開しているわけだからそれを使える人を増やしたほうがよくないですか? 

実際ね、微妙なんですよ値段が。おまけに使う端末を選ぶというところも、ある意味「制限」のようにも取れる。

おかげでこんな記事も出てしまうぐらいだ。

 最後まで読むと……

個人的な使い方で恐縮だが、自分の場合はNTTドコモで複数回線契約し、それらをシェアパックでまとめている。深センでは、24時間毎にSIMカードを抜き差し、それぞれ月1回だけ使うという方法を試してみた。……これで、複数日、海外出張があっても、24時間980円のオプション料金が実質無料で使えるようになっているはずだ。

山根博士のごとく「いやー、ちょっとほかの人と契約状況が違いすぎませんかね」といいたくなるような内容で、単純によその人とは比べられない話なんですけど……

これまで海外渡航時用に……「Project Fi」を契約していたのだが、世界データ定額とパケットパック海外オプションの組み合わせにより、Project Fiの出番が一気に減ってしまった。

使い慣れた自分の端末を利用して外国でもそのまま使えるというのはやはり便利で楽なのだろう。

石川さんは「多重契約しているので、外国でも(相対的に)お安くできる」のであって一般の人はあまり参考にならないが、いわば「ヘビーユーザー」とも呼べるかたが、「いちいちGoogle Fi(このときはまだProject Fi)を使うまでもない」と思ってしまうというのはかなり問題だろう。

特に日本人にとっては、Google Fi取得のためのハードルが高い。 最初に挙げた事例のように、アメリカに住んでいて住所が無いと契約できない。石川さんはアメリカに住所があるかまではわからないが、いずれにしてもたびたびアメリカに行くような状況にないと契約できないといえるだろう。

そんなんでいいのか! Google Fi! みんな逃げてしまうぞ!

そんなことを思いながら、なんとか日本でも契約できないかとネットで探っていたところこんな記事を見つけた。

 「ベストバイ店舗(ネット通販)でGoogle FiのSIMが買えるよ!」

という記事である。しかも2月12日から。昨日じゃないか!

ゑ?

これまで、さんざん人を選別しておいていきなり量販店で販売とはいったいどういうつもりだ、Google

だが、これで活路が開けたのも事実。Googleさんもさすがに「このままじゃいけない」と思ったのだろう。

ただ、Googleで提供しているものは無料だったのだが、ベストバイでは無料というわけにはいかなかったのだろう、9.99ドルとなっている。

一応、電話料金として10ドル分がついているらしい。実質無料である。ただ注意が必要なのは、登録とかアクティベーションとかは店員さんはしてくれない。Googleのサイトで自分で設定しなければならない。

Google Fiを買うような人ならそのくらいはできるだろうと判断されたのだろうか。

実際、価格の面ではMVNOとしてみると特別安いわけではない。もっともこれの価値は世界的SIMというところにあるわけだから、そこに重要度を置く人からすればお値打ちであることは間違いない。

ただアメリカ量販店に来る人達で、このSIMの特別なところにどれぐらい気づくのかが不透明である。本来ならAmazonなどで世界展開すべきだろう。

だが不特定多数の人相手の販売チャンネルはベストバイだけである。しかもベストバイ、転送サービスを認めておらず、住所を指定してもはじかれてしまう。

お金を払えばどこの人でもいいんじゃないの? と思うんだけどアメリカではそうではないらしい。転送サービスを受け付けないお店は多い。

そして、懸念すべきことが一つ残っている。アメリカの人でなくても使わせてもらえるのかということである。

また設定ではじかれてしまうのではないか、そんな恐れを持ってしまう。

だが、人柱になろう。